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North Maroon Peak、Mt. Lincolnハイキングレポート(9月14-16日)

真ん中の山がNorth Maroon Peak

 Boulderから車で4時間、リゾート地で有名なAspenに程近い所にMaroon Bellsは位置します。Maroon BellsはColoradoにある14,000フィート(約4,300m)以上の高さの山、通称“14ers”と呼ばれる53の山の1つとなっています。Maroon BellsはNorth Maroon PeakとMaroon Peakの2つの総称であり、コロラド州の絵葉書やカレンダーに利用されるなど、コロラドで最も有名な景色の1つと数えられています。

今回の行程は、今日トレイルヘッドから2.8km入った所でキャンプし、翌日4時すぎに出発して頂上を目指すというもの。出発から1時間ほどでキャンプ場着。夜ご飯は、地元スーパーで購入していた寿司と日本からの棒ラーメン!夜は余分に担いできたビール2缶を空にして、明日に備えて9時就寝。

3時15分起床。天候は晴れ、空は大きな月が出ていました。テントと不要な装備を残し、4時に出発。汗をかかないほどのスピードでゆっくり進みます。まだ誰もスタートしておらず、静寂そのもの。

月と星の下で軽い休憩。山ではスタートして10分でまず5分休憩し、その後は1時間で10分というリズムで歩いています。最初10分歩いたら体が温まるためそこで着衣を見直し、余分な汗をかく前に薄着になります。

いよいよ核心エリアへ

出発して1時間半ほどで後から追いついてきたハイカーと休憩、話しながら一緒に進むうちに何となくチームを作り結局彼とは最後まで一緒に行くことに。お互い1人できていたので、このあたりの柔軟性はソロの面白さだと思います。

ここから1個1個が巨大な岩のフィールドに差し掛かり、そこを超えるといよいよこの後は危険といわれているNorth Maroon Peakの核心エリアへ。頂上まで歩く距離自体は長くないのですが、急な斜面にもろい足場、すぐに落石が発生するような浮石が多くあるなど、注意が必要とされています。また天候が変わりやすい夏場は特に雷雨に注意が必要なり、もしこの山で雷雨に見舞われると隠れる場所もないので、今回のように未明に出発が勧められています。この美しい山は別名“The Deadly Bells”とも言われています。

とても急斜面

ここからのステージは大きく分けて4つ、もろい急斜面を直登し、その後斜面を横断、さらに2つ目の急斜面を上り、その後は頂上に向けて岩の急斜面を“スクランブリング”(ロープは使わないが手足を使って登る)していき、頂上となります。

下りがとても大変そう

左は第一ステージの急斜面を見下ろしていますが非常に滑り易い。 1-2ステージは道が見え、急斜面で足場がもろいですが、ここは難無く通過します。

第2ステージへ突入

そして第2ステージの後半がスタート。ルートは浮石の多い急斜面から、脆い岩の斜面となります。

ルートを探しています

いよいよ登山道らしき跡がなくなり、脆い岩のエリアに突入です。定期的に目印となるケルンがあるわけでもないので、途中迷っては下に降りを繰り返しながらようやく稜線へ。写真は道を探している途中の相方。

素晴らしく気持ちの良い朝です

出発から3時間、遅めの朝食。眼下に目をやればキャンプをしていた湖が足元に見え、ずいぶん高いところまで来たなと実感。

Maroon Peakの頂上にヤギが!

途中Maroon Bellsのもう1つの主峰、Maroon Peakの頂上を見るとなんとマウンテンゴートが2頭いました。ヤギの間でも登山が流行っているのか、食料でもあるのでしょうか? この山はゴートが多いことでも知られ、ルート上部に彼らがいる場合は落石を起こすこともあり、注意が必要です。

下りが特に恐ろしかった

この後、最難関エリアに差し掛かり、濡れた岩場を3mほど“クライミング”して、ようやく頂上が見えてきました。

南峰のピラミッド、Maroon Peak

そして出発から5時間15分後の9時15分、ようやく頂上へ。一緒に来た相方と談笑するも束の間、西から吹く風に乗り何と雪がちらつき始めたので、頂上にある登頂者メモに名前を書いて急いで下山します。南に目をやればもう一方の主峰Maroon Peakが聳えています。ここからMaroon Peakまではロープが必要ということなので、また次回へ。

改めて山の大きさを実感

頂上からは脆い岩の恐ろしい斜面を下り、落石を起こさないように慎重に下ります。そして頂上から3時間後の12時20分、キャンプ場に到着し、休むことなくテントを畳み、13時20分、ようやく駐車場へ到着しました。

その後一緒に登った相方とAspenで少しコーヒータイムをとります。彼はフロリダから毎年休みを利用してコロラドにハイキングに来ており、来年また一緒にいくことを約束して別れました。

Aspenでコーヒーを飲んで一休みした後、Mt Lincolnという別の14ersへ明日登るため、このまま次のキャンプ地へ向かいます。Mt Lincolnの登山口はBreckenridgeという、Aspenから2時間ほど行った町からさらに数十キロいったところにあるKate Lakeというキャンプ場。ここで今回一緒に行くパートナーと合流します。

寒空の下、肉を焼く

このキャンプ場はすでに標高が3,659m! もあり、森林限界も超えており、素晴らしい山と星を見ながらのキャンプとなります。須田君は今回のためにソーセージやアスパラガス、肉! を持参しており、寒空の下調理をしつつビールを飲んで、明日のためにエネルギーを補充します。

夜は雨が降る心配もなかったため、テントを張らずマットにU.L. Super Spiral Down Hugger #0の寝袋で外に寝ることにしました。風が吹いていたものの寒さを全く感じず、外の気温は5度程度でしたが暑くて目が覚めるほどでした。昨日のハイキングで疲れた体にビールを流し込んだことも手伝い、酔いが回って非常に良い睡眠がとれました。

天気は安定しそう

翌日は4時起床し、5時15分に出発。すでにほかのパーティも出発していました。出発から1時間40分ほどで山と山の間の低くなった部分に到着、ここで一休み。

平らな山頂、Mt. Cameron

ここから稜線を進みますが、1.8度という気温に強風が加わり、体感温度がとても寒く感じます。急な岩のエリアを超えると、ここが本当に14ersの頂上なのかと思わせるような平らなMt. Cameron(4,340m)に到着。記念撮影しようにも風が強く雲が立ち込め寒さが半端ないため、そのまま次の目的地、Mt. Lincolnへ向かいます。

徐々に視界が晴れてきました

Mt. Cameronから20分ほど、5時15分にキャンプ場を出て約3時間後、本日2つ目の14ers、Mt. Lincoln (4,354m) へ到着しました。頂上の気温は1度。ここで長めの休憩しつつ、運んできた凧を揚げましたが、頂上付近の気流が安定しないためか、うまくあがらず。30分ほど滞在の後、来た道を戻ります。そのころには天気も良くなり始め、Cameron付近の景色は疲れを吹き飛ばすほどの絶景でした。どこを見渡しても山山山。特にこのエリアはハイカーが多いですが、その理由も理解できます。

途中遅めの朝ごはんと、Jetboilを使いお湯を沸かしてコーヒーで温まります。このJetboil、寒くてすぐに暖かいものが欲しい時はとても重宝します。ガス缶を使用するストーブは寒い環境で使用すると火力が弱まってしまうことがありますが、このSolは-6度程度の気温でも安定した火力を維持してくれます。

その後はあいさつするのが疲れるほどのハイカーとすれ違いながら、12時15分にキャンプ場に到着しました。

冬に登るのは大変そうです

コロラドには14ersだけでなくとも、非常に沢山のアウトドアフィールドがあちこちに広がっています。ハイキングをせずとも絶景を見たいという方は是非お越しください。コロラドに来られる際、フィールドについて質問などありましたら是非ご連絡いただければと思います。(写真は昨年10月にMaroon Bellsを訪れた際の絶景です)。

今回の装備:
春~秋用ハイキングシューズ、ウールソックス、ジオラインアンダーウェア、ストライダーパンツ、EXライトダウンジャケット、ストームクルーザージャケット、JetBoil SOL、ヘルメット、サングラス、薄手のジオラインインナーグローブ、アウトドライレイングローブ、トレッキングポール2本、携帯電話、方位磁石、日焼け止め、地図、カメラ、エマージェンシーシート、ヘッドランプ、お菓子、アルファ米、水3L、キャメルバックハイドレーション・システム、他キャンプ用の寝袋や食料、ストーブなど

今回のハイキングで出会った動物たち!

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