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South Arapahoe Peak(サウスアラパホピーク)

今日登る山はSouth Arapahoe Peak(サウスアラパホピーク)、ボルダーから西へ40kmほど行ったIndian Peaks Wilderness地域に位置しています。この山の西側には山脈分水嶺が走り、北側にはロッキー山脈国立公園が広がっています。
晴天のボルダーを6時半に出発し、登山道入り口到着が7時半。山には雲がかかり、ポツポツ雨が降っています。

今日のルートは通常のトレイルから途中外れ、頂上直下から南側に落ちる急斜面を登ります。7月中旬でも一部雪が残っており、もう少し早い時期ではスキーを楽しむ人も多い場所です。
今は高山植物の盛りであり、花を観察する人とすれ違いましたが、日本のアルプスなどと比べると非常に人は少なく、車が20台前後来ている程でした。

天候は生憎の曇りで時々雨。しかし1年のうち300日晴れているボルダーに住む私としては、愚図ついた天候の中を歩くのは日本以来であり、逆に新鮮でもありました。
40分ほど歩きやすい道を進むとトレイルが分岐。ここはかつて鉱山として栄えた所であり、ところどころその面影を残しています。(写真手前の砂山)

出発して一時間、ここから通常の道を外れ、一路山の南側のルートを目指します。ところどころ巨大なマーモットが顔を出してはギャーギャー泣いています。仲間に侵入者を知らせる為の合図なのではと思います。
雨は小ぶりながらも降り続き、風も相まってTシャツでは寒くなってきました。ここでストームクルーザーの登場。

出発して1時間半、これから雪の斜面が始まります。ここから頂上までの標高差は残り450m。上を見た所、最初は緩い傾斜で、徐々に急になっています。一応雪は頂上近くまで途切れることなく繋がっているようで、気持ちのよい雪上ハイキングが楽しめそうです。

今回用意した装備は通常のハイキング備品に加え、ヘルメットとアイスクライミング用のアックス2本。クランポン(アイゼン)は今回持って来ませんでしたが、初夏~秋にかけての残雪にはやはり何かしらの滑り止めがあったら楽だな、と思いました。雪の上を雨が流れ、その雪が固まって氷のようになっている部分もあり、非常に滑りやすくなっていました。
日本の白馬大雪渓などと同様で、軽アイゼンがあると安心だと感じました。

標高が上がるにつれ傾斜もきつくなってきました。途中小休止した3,800m付近でコンパスで計った斜度は45度。一歩一歩雪にブーツを蹴りこみ、滑らないように慎重に進みます。標高が上がり酸素が薄くなってきたため、10歩程度進んでは一息つくような具合です。一歩雪を蹴ってはアックスを刺し、それを繰り返しながら徐々に徐々に標高をあげて行きます。

谷を挟んで広がる山々の頂上がさっきまで目線のはるか上にあったのが、いつの間にか同じくらいの高さになっています。目指す頂上もあと少し。

このルートの核心部、最も傾斜のきつい個所に(60度)差しかかりました。冬~春先にかけては繋がっている雪がその部分だけ途切れてしまっており、そこを通過するのは不可能。そのため、その途切れた雪の横の岩を20mくらい遠回り。ここで足を滑らせようものなら雪の斜面を真っ逆さま、止まらずに下の岩まで落っこちるでしょう。一歩一歩慎重に、浮き石を掴まないよう確認しながら簡単なロッククライミング。

ようやく緩やかな頂上へ向かう稜線が見えてきました。ここまできたら頂上まで100mありません。天気もいつの間にか青空が広がり、ストームクルーザーを着用していると汗をかくくらいです。
色とりどりの高山植物の間を縫って、3時間半後、ようやく頂上です。

360度の視界が広がります。汗をかいた体に吹く風が心地よく、次はあの湖から直登してみよう、など考えていました。北に目をやればロッキー山脈国立公園の主峰、Longs Peakがそびえています。

下山は通常の登山道を戻ります。一面高山植物が咲き乱れ、花の名前は詳しくないのですが、非常に多くの種類の花が咲いていたと思います。
高山植物通の方に是非来ていただきたいと思いました。
日差しが強くなり気温も上がり、マーモットが数匹岩の上で日向ぼっこをしておりました。

高山植物の写真を撮りながらスタート地点を目指し、頂上から1時間40分後、駐車場に到着しました。

装備:夏山ハイキングブーツ、ハイキングソックス、GORE-TEXライトスパッツセミロング、サウスリムパンツ、ストームクルーザージャケット、ウィックロンライトTシャツ、EXライトダウンジャケット、サングラス、ストームグローブ、アイスクライミングアックス、ヘルメット、バーサライトパック50L、携帯電話、方位磁石、地図、カメラ、エマージェンシーシート、ヘッドランプ、ベーグル2個、お菓子、水2L

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