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Montbell Boulder Store

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Mt. Elbert(エルバート山、4,399m)

Boulderから車で2時間20分、コロラド州の中心からやや西に位置するエルバート山は54座ある14,000フィート(4,267m)以上の山の中で一番標高が高い山ですが、最も登りやすい山の一つと言われています。
今回は登山口にある冬季閉鎖中のキャンプ場に前泊。気温は0度前後あり風も少なく、また非常に明るい大きな月が出ていたこともあり、メッシュのテントにフライを張らずに、月と星を眺めながら夜を明かしました。

翌朝午前3時30分に起床し、テントを片付け、5時に登山口を出発。月は非常に明るく雪はその光を反射して、ヘッドランプは必要ないと思えるほど明るい夜でした。今回のルートは山の東側のルートを進みます。夏の間は他にもハイキング道がありますが、冬の間は一部のルートのみが開いており、通常の人気ルートより6kmほど余計に歩く必要があります。
風もなく人もいない、無音の暗がりの中を一人進むのはなんとも贅沢と感じる一方、動物に襲われやしないか少々不安でもありました(先日このルートでマウンテンライオン(ピューマ)が歩いている写真がビジターセンターにありました…)。

徐々に標高を稼ぐにつれ、東の空が明るくなってきました。それに伴い風が徐々に吹き始めました。出発から2時間半、森林限界(約3,550m)の境目までやってきました。森林限界を超えると視界を遮るものがなくなり、いよいよ楽しいハイキングの始まりです。

森林限界を超えると、目指す頂上が遠く見えます。ルートはこの写真の右側から伸びる尾根を写真中央に進んだ後、頂上へ一直線にルートを取ります。雪は風により表面がとてもしまっており、スノーシューも手伝い非常に快適に進みます。

歩いてきた道に目を戻せば、遠く谷を挟み山脈が連なっています。この辺り、コロラド州中央部付近にそびえる山々の多くが4,000m以上あります。

標高3,800m付近からは雪が風に飛ばされて道が露出しはじめました。これ以上スノーシューを使用する必要がなくなり、頂上まではあと2時間ほどを残すのみ。これから先は酸素がさらに薄くなり、体力勝負となります。

出発から約5時間、頂上を目前にして小休止。今回はLight & Fastを実践すべくなるべく身軽を意識したため、お湯を沸かす火器は持参しませんでした。その為、お湯を入れるだけで食べられるフリーズドライには出発前にお湯を入れて既に調理を済ませておきました。若干料理は冷えてはいるものの、頂上へのラストスパートをかけるに十分な補給完了!

今まではるか上に位置していた周りの山々もいつの間にか目線の下に見えます。目指す頂上はあとわずかです。

出発から6時間15分、午前11時15分に頂上到着。
気温はマイナス5℃に加えて10mほどの風が吹いています。後から来たパーティに写真を撮ってもらいコーヒーを飲みながら、遠く見える山の名前など話しました。360度どこを向いても山山山…。
あまり高地に長居すると頭痛やめまいなど、高山病の原因になりうるので、20分ほどして下山します。過去頂上に長居して痛い目にあったことがあるので注意が必要です。

また、高所で、特に気温の低い場合などは、通常より意識して水分を取るようにします。気温が低いと水分補給を忘れがちになりますが、水分は放出され続けています。今回私はキャメルバック社製のアンチドートリザーバー3.0Lフローメーターを使用しましたが、フローメーターでどれだけ水分を補給したのか把握できるので、安定した水分補給配分ができたと思います(逆算して水分の残りもわかります)。

下山中は合計10名ほどのハイカーとすれ違いました。スノーシューの人、テレマークスキーを担いでいる人、トレイル横にテントを張っている人、それぞれ楽しみ方があるようです。
下山は滑るように先を進み、頂上から2時間40分後にハイキング出発地点に到着。

森林に入ると、登るときには気がつきませんでしたが、木々には多くのいたずらがされていました。訪問年とイニシャルでしょうか、こういったものはずっと残りますので絶対に止めましょう!

装備:

冬用の保温性のある登山靴、ウールソックス、GORE-TEXライトスパッツセミロング、ウール下着(厚手)上下、ノマドパンツフラットアイアンパーカEXライトダウンジャケット(予備)、サングラス、スーパーメリノウール バラクラバ、厚手グローブ、トレッキングポール2本、携帯電話、方位磁石、地図、カメラ、エマージェンシーシート、ヘッドランプ、スノーシュー、ドライフード、お菓子、水3L、キャメルバックハイドレーションシステム、他キャンプ用の寝袋テント、ストーブなど

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