5:15駐車場をスタート。まだこの時期はコース上部に雪や氷があり、出発時間が遅くなったとはいえ人はいません。

今回のルートの片道は約12kmあり、最初の4km程は樹林帯の整備されたトレイルを進みます。標高3,300mあたりでツンドラ地帯になり、目の前にLongs Peakの巨大なダイヤモンドが現れます。

人の気配があまりないせいか、岩陰から大きなマーモットが姿を現し、また日本でも貴重な雷鳥は全く逃げる素振りを見せず、色も保護色なので危うく踏んづけるところでした。

雷鳥の登場です。

標高4,000m付近で堅い雪が出現。そこでクランポンを装着し、アックスを用意。地図に載っている点線のハイキングコースを当初予定しておりましたが、頂上へ直登できる北壁ルートへ急遽変更（写真中央付近の雪上）。

岩と氷の混じったコースを慎重に進みます。もう少し気温が低く雪がアイスであれば、楽しいアイスクライミングができたと思います。斜度45～55度。

少しのロック＆アイスクライミングエリアを越えると、今度は雪道を斜めに横切ります。バランスを崩さぬよう一歩一歩慎重にクランポンの効きを確かめながら進みます。少しでも滑落しようものなら待ち受けるのは600mの垂直の崖です。

スタートから5時間半、無事頂上へ到着です。本日の登頂者は私を含めて2名。
個人差はありますが、今回短時間で一気に標高を上げるのは少々大変でした。頂上には50分ほど滞在しましたが、少し頭痛があり、景色を見るよりボーっとしていたな、と下山後感じました。酸素が薄いからか、それとも単に寝不足なのか…。高所ハイキングでは水分補給も重要です。

下りは通常のルートで下山します。一部崖のすぐ脇を通るところがありスリル満点です。天気が悪くなる兆候があったため、帰りは休憩せずスタート地点まで戻り、無事終了です。
下山にかかった時間は約3時間30分。

装備：冬用登山ブーツ、ハイキングソックス、GORE-TEXライトスパッツセミロング、ソフトシェルパンツ、ストームクルーザージャケット・パンツ、U.L.サーマラップパーカ、ジオラインEXP ハイネック、ミストラルパーカ、サングラス、クリマプロ200グローブ、BDクランポン、アックス1本、ヘルメット、風力計、携帯電話、コンパス、地図、カメラ、クッキー10枚、おにぎり3個、水2L、エマージェンシーシート、ヘッドランプ